「今どきフィルムで家族写真を撮るなんて、珍しいですよね」
私のフィルムカメラを見て、そんなふうに言われることがよくあります。
でも私は1枚1枚を大切にシャッターを切るフィルムだからこそ、今しかない時間をより深く、そして優しく残せると信じています。
シャッターを切るたびにその一瞬が未来への宝物になる。
そんな写真を届けたくて、私はフィルムで出張撮影をしています。
このページでは、
◎出張撮影ってどんなもの?
◎フィルムで撮る意味って?
そんなことをお話しながら、私が撮影の軸としている「フィルムで残す、生きた時間」についてご紹介します。
書き手:Kurumi Sasakiーーーー神奈川県を拠点に出張撮影をしているフォトグラファー
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「出張撮影」とは、フォトグラファーがご自宅や公園など、ご希望の場所に伺い、自然な表情を写真に残すスタイルのことです。スタジオのような決まった背景ではなく、そのご家族らしい空気感や、思い出の場所を背景にできることが魅力。
また、小さなお子さんも、慣れた環境なら緊張せずにのびのびと過ごすことができます。
ポーズを決めなくても、ふとした笑顔や、家族のあたたかな空気が、自然に写し込まれていきます。
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最近ではデジタルカメラが主流ですが、私はあえてフィルムカメラを使って撮影をしています。
フィルムには、目に見えるもの以上に「空気」や「感情」まで写し込む力があると感じているからです。
「なんかいいよね」そんなふうに心を揺さぶる、感覚的な良さがあります。
大切な家族の時間を残す時、ただキレイなだけじゃない、「生きた時間」を未来に届けたい。
それがフィルムで撮影を続ける理由です。
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フィルム写真の魅力はなによりも、味のある色味や空気感。
光をたっぷりと受け止めたやわらかな質感は、デジタルでは再現し難いものです。
その優しさや、映り込みすぎない曖昧さが、人間の記憶と近いような気がして、とても好きなところです。
懐かしい気持ちがぶわっと溢れ出たり、胸がぎゅっと苦しくなるーー
そんなどこか切なくて、でも幸せな気持ちにもなれるのがフィルム写真だと思っています。
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フィルムカメラは撮れる枚数に限りがあります。
だからこそ、シャッターを切る瞬間には自然と「この1枚に何を残したいか」を真剣に考えるようになります。
撮影前にはこういったところもお話しをしながら、撮影のイメージを一緒に描いていきます。
フィルムでの撮影は、「今この瞬間を大切にする」ということを、より色濃く体験できるものだと思います。
だから私は撮る側も、写る側も、目の前の時間を味わいながら”その日がまるっと思い出になる”
そんな出張撮影を、フィルムで届けたいと思っています。
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フィルムで撮る出張撮影は、ただ記録するだけじゃなく、「時間そのもの」を残すものだと私は思っています。
限られた枚数の中で、家族のあたたかな時間、ふとした表情、手をつなぐ小さな瞬間まで、一枚一枚に心を込めてシャッターを切ります。
10年後、20年後を想像してみてください。
”その写真を見返したときに、心が揺さぶられるように”
”大切で特別な日々を過ごしてきたんだと、味わえるように”
そんな願いを込めて、フィルムカメラとともに、大切な時間を残していきます。
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